シリーズI|外注・業務委託で失敗しないために #8

「今の業務を外注から内製化した方がいいか」「逆に内製業務を外注に切り替えるべきか」——この判断は経営フェーズや状況によって変わります。

この記事では、外注と内製化の切り替えを判断するための基準を整理します。

外注が向いているケース

専門性が高く、自社で育成するコスト・時間がかかる業務

発生頻度が低く、常時スタッフを配置するほどの量がない業務

自社の本業ではない支援業務(バックオフィス・デザイン・IT等)

繁忙期だけ人手が必要な業務

内製化が向いているケース

外注コストが固定費として高くなってきた(月額換算で社員1人分を超える)

業務の内容・品質・スピードへの要求が高まり、外注では対応が難しくなった

社内ノウハウとして蓄積すべき業務(競争優位につながるもの)

外注先への依存度が高くなりすぎてリスクになっている

判断のための3つの問い

①コスト:外注コストと内製コストの比較

外注費(月額)と、同じ業務を社員が行う場合の人件費(給与・社会保険・教育コスト)を比較します。単純なコストだけでなく、管理コスト(確認・修正・コミュニケーション)も含めて考えます。

②品質:現在の外注先の品質に満足しているか

外注先の品質・スピード・コミュニケーションに継続的な不満がある場合、内製化を検討する一因になります。

③戦略:その業務は自社の競争力に関係するか

自社の差別化に直接関わる業務(顧客対応・コアプロダクト開発など)は、外注依存より内製化の方が長期的に有利なことが多いです。

切り替えを進める際の注意点

外注から内製化する場合、外注先に事前に予告し、ノウハウの移転期間を設けることが重要です。突然の切り替えは関係悪化と業務断絶のリスクがあります。

内製から外注へ切り替える場合は、業務の定義・手順書の整備が先決です。整備されていない業務を外注しても期待通りの結果が出ません。

まとめ

外注か内製かの判断は、コスト・品質・戦略の3つの軸で考えます。どちらが正解というわけではなく、自社の状況・フェーズ・業務の性質によって最適解は変わります。

定期的に「この業務は今のやり方が最適か」を見直すことが、経営の効率化につながります。

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