シリーズH|資金調達の選択肢 #2

「銀行に融資を申請したいが、何を準備すれば良いかわからない」——そうした経営者に向けて、銀行融資の審査で見られる主なポイントを整理します。

融資審査の基本的な仕組み

銀行は融資申請を受けた際、「この会社はお金を貸しても返せるか」という視点で審査します。審査項目は多岐にわたりますが、中心となるのは以下の3点です。

ポイント1:返済能力(財務状況)

決算書(損益計算書・貸借対照表)をもとに、売上・利益・借入残高・純資産を確認します。

特に重視されるのが「債務償還年数」(借入総額÷(税引き後利益+減価償却費))です。この数値が10年以内が目安とされており、これを超えると審査が厳しくなります。

赤字決算・債務超過(純資産マイナス)は審査を著しく困難にします。

ポイント2:事業の将来性

現在の財務状況だけでなく、今後の事業計画も審査対象です。「なぜ融資が必要か」「調達した資金でどう売上・利益を増やすか」を具体的に説明できることが重要です。

資金使途が明確で、返済見通しが立つ計画は評価されやすくなります。

ポイント3:代表者の信用

個人の信用情報(過去の延滞・借入状況)も確認されます。

代表者個人が保証人になる「経営者保証」が求められる場合もありますが、2023年以降は経営者保証なしの融資(経営者保証改革プログラム)も推進されており、自社の財務が健全であれば保証なしを求めることも可能です。

融資を受けやすくするための準備

毎期の決算書・試算表を整備しておく

資金使途と返済計画を明確にした事業計画書を用意する

普段から取引銀行と良好な関係を維持する(信用金庫への預金・口座取引など)

税理士に財務状況の改善について相談する

まとめ

銀行融資の審査では返済能力・事業の将来性・代表者の信用の3点が見られます。「突然必要になってから申請する」ではなく、日頃から財務状況を整え、銀行との関係を維持しておくことが重要です。

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